そもそもなぜ社員教育が必要なのか?

近年社員教育に力を入れる企業が多くなっています。

あなたはなぜ社員教育が必要なのかちゃんとした答えをお持ちですか?
そもそも社員教育は全く必要ないという考えの方は少数派でしょう。
ただ、社員教育が全く必要ないとまでは言わないにしても、そこまで必要性を感じられていない方もいると思います。

ヒント:
例えば以下のような意見をお持ちの方です。

   ・仕事を通して社員が自分で成長すべき
   ・採用の時点で能力のある人材を採用しているのでさらに教育をする必要はない。
   ・そもそも企業は教育機関ではない

このような意見もごもっともなところはあります。
ですが、これらの意見を持つということは、社員教育の必要性をちゃんと認識していないと思われます。
社員教育においては教える側も教えられる側も、社員教育の必要性を知ることは重要なことです。
そこで今回は社員教育をしないことによるマイナス面と、社員教育をすることによるプラス面を紹介することで、社員教育がなぜ必要なのかを説明したいと思います。

社員教育をしないことによるマイナス面

1.優秀な人材が辞職する:
従業員が辞職する理由は人それぞれですが、優秀な人材が辞職する主なものを以下の3つ挙げます。
(1)自分の成長が見込めない
優秀な人材はそうでない人材と比べて、より自分の成長を求めています。
社員教育もなく、成長できる環境ではないと判断されれば辞職してしまいます。
(2)使い捨てのような扱いをされる。
社員教育を行わず使い捨てのような扱いをされれば、長く仕事をしたいとは思わないでしょう。
(3)周りの社員のモチベーションと合わない
社員教育を行わなければ、社員の向いている方向もモチベーションもバラバラです。
やる気のない社員と同じような扱いをされていては、優秀な人材のモチベーションが保てないでしょう。

2.問題社員の増加

 問題社員を教育する人がいなければ、問題社員は問題社員のままです。
 問題社員ではない社員も「問題社員と同じようにしていてもいいのか」と思います。
 問題社員はさらなる問題社員を招くのです。
 問題社員の行動は、直接的に企業評判や業績に影響があります。

3.組織崩壊を招く

 社員教育を行う機会なしに、社内ルールを守らせるのは難しいでしょう。
 社内ルールが守られていない職場環境では、上司が部下に厳しく指導することも難しいです。

4.企業理念が浸透しない

 企業理念の浸透していない企業は思うように成長しないでしょう。
 企業理念を浸透させるには、社員ひとりひとりが企業理念を知る機会が必要です。

5.企業風土のない企業になる

 中途採用や外国人の採用などで社員の価値観が多様化しています。
 社員教育でそのバラバラの価値観を統一させる必要があります。
 バラバラの価値観のままでは、そもそも企業風土が生まれません。

うまくいかない
社員教育をすることによるプラス面

1.優秀な人材が集まります

 社員教育を行うことで、優秀な人材が好む企業環境になります。
 (1)自己成長が見込める
 (2)企業が社員ひとりひとりを大切にしている
 (3)モチベーションが統一され他の社員と頑張っていける

2.問題社員が蔓延る環境になりません

 問題社員を教育することにより、問題社員はいずらくなります。
 態度を変えるか、辞職するかの2択を迫られるでしょう。

3.強い組織になります

 規律を守る強い組織になるでしょう。

4.企業が理念が浸透します

 企業理念を浸透させることは重要です。
 なぜなら、複雑化されたビジネス環境においては、社員ひとりひとりが主体的に判断するケースは増えています。
 そのような判断する場面があっても、企業理念を軸に考え判断出来る社員がいなければならないからです。

5.企業風土がつくられます

 良い企業風土は、優秀な人材の採用につながります。
 企業評判も良くなるでしょう。

さいごに

いかがでしたでしょうか。
まとめると、社員教育の必要性は以下の2点です。

 1.良い企業環境をつくるため
 2.優秀な人材を確保し、問題社員を排除するため

これらは業績に直結しますので、企業としては無視することは出来ません。
ですので、企業は社員教育を行い社員を育てる必要があるのです。



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